ラブドールのお手入れのお話

  • 2025年2月13日
  • 2025年2月14日
  • コラム

みなさん、こんにちは! 今回は、ラブドールをお迎えするうえで避けては通れない「お手入れ」と「保管方法」について、実践的なポイントをお話ししていきたいと思います。「お手入れが大変そう…」「どうやって保管していいのかわからない…」と思っている方も少なくないのでは? でも、正しい手順を知ってしまえば意外とラクに続けられるものですし、なにより大切なドールを長くきれいな状態で楽しむためには欠かせないものなんです。ぜひ最後までご覧ください!


■ 1. 基本のお手入れ手順を覚えよう

ステップ1:ほこりや軽い汚れを拭き取る
ラブドールの肌は、素材によってほこりがつきやすかったり、少しベタついたりすることがあります。まずは乾いたやわらかい布や、メイク用のブラシなどで表面のほこりをやさしく払いましょう。これだけでも大半の軽い汚れは落とせるはずです。TPE素材は油分がにじみ出る場合があるので、ベタつきが気になるときは固く絞ったウエットティッシュを使って拭いてもOK。ただし力を入れすぎないよう注意してくださいね。

ステップ2:必要に応じて水洗い(またはシャワー)
ドール本体をしっかりきれいにしたい場合は、水洗いを検討しましょう。浴室でシャワーを使う方が多いと思いますが、注意点としては「お湯の温度はぬるめにする」「ヘッド(首部分)に水が入らないよう気をつける」などがあります。シリコンでもTPEでも、あまり高温のお湯だと素材を痛める可能性があるので、ぬるま湯(30~35℃程度)を目安にすると安心です。

ステップ3:専用のケア用品で洗浄&保湿
TPE素材の場合、オイルブリード(油分のにじみ出し)を抑えるために、専用のパウダーをまぶしておくとベタつきを軽減できます。また、シリコン素材の場合でも、衣装などの摩擦で表面がこすれれば小さなキズがつくこともあるため、やわらかい布や中性洗剤を薄めた水を使い、やさしく洗ってあげましょう。最近はラブドール専用のソープやローションが市販されているので、それらを活用するとより安心です。

ステップ4:しっかり乾燥させる
洗浄後は、水分や洗剤成分をきちんと拭き取るのが大切。とくにTPEドールはカビが生えやすいこともあるので、タオルでやさしく水気を拭き取りながら、最後に陰干しするなどして十分に乾かしてください。表面が乾燥してから、あらためてパウダーをまぶしておくと、肌触りもサラサラになり、ほこりもつきにくくなります。


■ 2. メイクやウィッグのケア

ドールの顔メイクは非常に繊細で、強くこすったりアルコール成分の強いクレンザーを使ったりすると、簡単に剥がれてしまうことがあります。目元や唇のペイントは、特に注意が必要。

  • メイク部分の汚れは、綿棒に薄めた中性洗剤かクレンジングオイルを少量つけ、そっと拭き取る程度に。
  • ウィッグは外してからシャンプー&リンスを行い、絡みをほどいたあと自然乾燥させるときれいになります。ウィッグ用のトリートメントスプレーなどを使うと、絡みにくくなるので便利ですよ。

■ 3. 衣装の色移り対策

ラブドールにおしゃれな衣装を着せたい方も多いと思いますが、色移りには要注意。特にTPEは色を吸着しやすいといわれており、ダーク系やビビッドな色の生地を長時間着せておくと、肌に色が染み込むことがあります。

  • インナーを着せる:白やベージュ系の下着やボディースーツを先に着せてから、外に見せたい衣装を重ねる。
  • 洗濯して色落ちを確認:濃い色の服は事前に一度洗濯し、色落ちがなくなった状態にしてから着せるようにする。

もし色移りしてしまっても、「色移り除去剤」や「メイクアップリムーバー」を使って落とせる場合があります。すぐにケアすれば軽度の色移りなら薄くなることもあるので、あきらめずに試してみてください。


■ 4. 正しい保管姿勢を考える

ラブドールは大きさも重さもさまざまですが、保管姿勢を誤ると関節や素材に負担がかかったり、変形の原因になることがあります。代表的な保管方法をいくつか紹介しますね。

  1. スタンド保管
    EVOスケルトンなど、スタンディング機能があるドールは、足裏のボルトを活用して立たせることができます。省スペースですが、長時間同じ姿勢で立たせておくと足裏に圧力が集中しやすいので、たまに姿勢を変えてあげるのが望ましいです。壁に寄りかからせるなど、倒れないように工夫することも重要。

  2. 座らせ保管
    ソファやチェアに座らせるタイプですね。自然な姿勢を保ちつつ、ドールの重心をあまり偏らせないように調整します。長時間同じ姿勢だとシワや変形が起きる可能性もあるので、こちらも定期的にポーズを変えてあげたほうがベターです。

  3. 寝かせ保管
    ベッドや布団の上などに寝かせる方法。見た目には少し場所を取りますが、全身にかかる圧力が分散しやすいので、比較的素材に優しいです。とにかくフラットな面にまっすぐ横たえるのがポイント。折りたたむような姿勢は絶対に避けてください。


■ 5. 温度・湿度にも気を配ろう

ラブドールは温度や湿度の影響を受けやすい場合があります。特に高温多湿な環境だとカビや素材の劣化を促進しやすいですし、極端に寒い場所だと素材が硬くなってヒビの原因になることも。部屋の環境が過度に変化しないよう、エアコンや除湿器などを上手に活用すると安心です。

また、直射日光も大敵。窓際で長時間日光を浴びていると、変色や素材のダメージにつながることがあるので、保管場所は直射日光を避けるよう工夫してください。


■ 6. 梱包や移動時の注意点

引っ越しや部屋の模様替えでドールを移動させるときは、できるだけ丁寧に梱包することが大切です。もともと届いたときの箱や発泡材があればそれを再利用するといいでしょう。箱がない場合は、大きめの段ボールや布団圧縮袋などを使いつつ、クッション材をしっかり詰めて衝撃から守ってあげてください。

重たいラブドールを持ち上げるときは、腰をしっかり落として、体に密着させるように抱きかかえるのが基本。無理な姿勢で持ち上げると、ドールにダメージを与えるだけでなく、腰を痛める恐れもあるので十分注意しましょう。


■ 7. お迎え直後のチェックポイント

まだドールをお迎えしたばかりの方は、届いてすぐにいくつかのポイントをチェックしておきましょう。

  • 箱から取り出したときの姿勢:輸送時の都合で不自然な姿勢で箱に収まっていることがあります。関節がちゃんとスムーズに動くか、素材が折れ曲がっていないか確認を。
  • 付属品の確認:ウィッグや取扱説明書、予備パーツなど、注文したものがきちんと揃っているか確認。何か不足があれば購入先に連絡を。
  • 初期洗浄:TPEの場合は特に、工場出荷時の油分やほこりがついていることがあるので、軽くシャワーをしてパウダーで仕上げるとベスト。

■ 8. 定期的なメンテナンスが長持ちの秘訣

ラブドールをできるだけ長く楽しみたいなら、定期的なメンテナンスが欠かせません。具体的には、月に1回程度の頻度で全身を拭き掃除し、必要に応じてシャワーやパウダー処理を行うのがおすすめ。ウィッグや衣装も一緒に手入れすることで、常に清潔で気持ちのいい状態をキープできます。

また、ちょっとした破損やひび割れが見つかった場合、TPE専用接着剤やシリコン用接着剤などで早めに対処すると、ダメージの拡大を防ぎやすいです。放置しておくと傷口が広がり修復困難になることもあるので、見つけたらなるべく早めに手を打つのがコツ。


■ まとめ

今回は、ラブドールのお手入れと保管方法について、少し踏み込んだ話をしてみました。「意外とやることが多い…」と感じた方もいれば、「ちゃんとやればそこまで大変じゃないかも?」と感じた方もいるのではないでしょうか。どちらにしても、ラブドールは普通の人形とは違って高額ですし、リアルな造形や柔らかい素材を楽しむからこそ、正しいケアでその魅力を長く維持してあげたいものですよね。

何より、大切なのは「日頃からこまめにチェックしてあげる」こと。部屋の片隅に放置してしまうと、気づかない間にホコリやカビが…なんて悲しいことにもなりかねません。お手入れには多少手間がかかるかもしれませんが、その分、清潔で美しい状態をキープできれば、ドールとの時間もより充実したものになるはずです。

みなさんもぜひ、自分なりのお手入れスタイルや保管方法を見つけて、大切なパートナーとしてラブドールを可愛がってあげてくださいね。もしわからないことがあったら、各メーカーの公式サイトやユーザーフォーラムなどで情報交換するのもおすすめ。最後まで読んでいただき、ありがとうございました! それではまた、次回の記事でお会いしましょう。